バイオボードに襲いかかる災難

私はバイオボード・プルトニウムが発送される日を心待ちにしているのだが、ある程度想定されていた製造上の遅延とその理由がバイオボードからのメールで明らかになった。

内容としては「やはりチャイナリスクは恐ろしい」という内容だ。

まずデッキ。試作のプロトタイプは素晴らしかったが、その後の大量生産のものは品質が悪く返品を要求したが受け入れられなかったようだ。その後サプライヤーを欧州に変えてデザインも少し変わった。これにより当初42インチだったが45インチに変更となった。安定性が向上したとのこと。

↑ 左がサプライヤー変更後の新型デッキ。右はランドヤッツEvo。新型デッキは明らかにデカい!

次にエンクロージャー。中国に発注したものの、配送の途中で紛失した挙句に中国のサプライヤーはその責任を負わないという事態になった。これも欧州のサプライヤーに切り替える。この過程で射出成型だったエンクロージャーはグラスファイバー製に切り替わったようだ。

バッテリー。プロトタイプは上手く機能したが、その後プルトニウムの顧客用バッテリー(生産品)を発注、支払いをしたらその後サプライヤーは音信不通になった。つまり騙された。これもバイオボードの地元であるスウェーデンのサプライヤーに切り替える。

最後に6396モーター。これは元のMaytechからすでに問題喚起されていた。モーターのパワーに耐えられずモーターのネジが折れるというトラブルだ。

ここにこの6396モーターに関するesk8newsの投稿がある。

↑5個取り付けられているM3ネジが折れるので、元からある別の4個のネジ穴を皿加工して新たにM4の皿ビスをつけ加えるという修正を施す。この4個のネジ穴は本来モーターマウントに取り付けるためのネジ穴だ。なのでモーターマウントへの固定にはさらに外側のネジ穴を使うと思われる。

本当に初期生産品は難しい。中国が絡むと問題が増える。かつてEnertionもこういう事をされたのだろうと思うと恐ろしい・・・