新ESC戦争?

今後FOCBOX Unityが販売されなくなったことにより、自作ユーザーは次の決定版ESCを待つことになった。

↑ これは回避された。2021.2現在ではMassive Statorから購入可能。また、BKB Xenithというバージョン違いも購入可能。(中身は同じ)

いま私が使っているのは個人の在庫として所有しているFOCBOX Unity、そしてFlipsky FSESC 4.2プラス。今後はFSESC6.6プラスも使うだろう。しかしFSESCはいまいち市場でのメインに浮上しない。

完成品の電動スケボーでは中華ボードでおなじみのホビーウイングESCが猛威を振るう。これは扱いやすいがエキスパートには物足りなさを感じるかもしれない。

BoostedとEvolveは独自のESCで頑張っている。(※この投稿の後日、Boostedは破綻した)

そしてVESCとしては覇権を握ると思われたFOCBOX Unityの失脚。戦国時代のごとく、覇者がいなくなればその座を目指して名乗りを上げる者が現れる。自作ユーザーは次の覇者となるESCに飢えている。コンパクトで高電圧、高電流に耐える信頼性の高い、そしてそれなりにリーズナブルなESCを求めている。

以下に今買えるVESC(プログラマブルESC)を記載する。

FOCBOX Unity

今後Enertionの破綻から紆余曲折を経て今でも買える革新的VESC。12sまでならこれがベター。

BKB Xenith

Build Kit boards(通称 BKB)から出てきたFOCBOX Unityのバージョン違い。多少の見た目は違うが中身は同じ。販社の違いと捉えても良いだろう。

Torque ESC

Torque boardsが販売している。もともとVESCを販売していたが、FOCBOX Unityの状況が怪しくなったころから上の画像の新型の開発に着手していた。一個あたり70mm × 80mmでひとつでシングル、2つでデュアルの昔ながらの(?)ESCだ。ハードウェアバージョンは6。つまりVESC6相当。13sまでサポートする。

Bound ESC

Bound ESCはVESC6ベースのデュアルVESC。リモコンとセットであり、受信機はVESCに内蔵されている。ゆえに他社のリモコンを使うことはできない。未確認ではあるがBluetoothモジュールを追加するためのUartも見当たらない。Bluetoothモジュールが内蔵されているかどうかも不明。

Storm core

18sまで使える新世代ESC。次世代ハイエンドマシンの大本命。Bio boardsLACROIXが主体となりFOCBOX Unityの開発者とともに共同で開発した。Bio boardsにはEnertion破綻の際に「FOCBOX Unityに関わる権利を500万円相当で買い取らないか?」という打診があったようだが、Bio boards側はこの話を断わり、このStorm coreを使う道を選んだようだ。

Maker X

Maker Xでは、いろんなVESCを販売している。とくに目新しい感じはないが、全体的に安い。

Maytech

Maytechはこの世界では長く活躍しているメーカー。モーターもたくさんの種類の販売している。VESCに関しては革新派という感じもなく、規格どおりに作っている印象だ。

Flipsky

Flipskyは2020年春におけるVESCのひとつの定番。製品名はFSESCと名乗っている。私も使っている。買うなら名称に「プラス」が付いたデュアルバージョンがオススメ。

Trampa VESC6

本家VESCTrampaはVESCの登録商標を持つメーカー。VESC開発者のベンジャミン氏がTrampaの協力のもと登録商標した。ある意味これが真のVESCであり他は分家のようなものである。モノは良いのだろうがとにかくお値段高め。

どれが良いのか?本命はFOCBOX Unityと BKB Xenithだ。なにしろ安くて信頼性がある。