50Eで12s8pを組む ③

バッテリーは完成した。今回はバッテリー製作というより、デッキへのバッテリー積載法がメインとなる投稿だ。

↑ 銀色の四角い部品はBMS。そこから出ている配線は左の黒い配線がB-、白い12本の配線はバランス線、水色の配線はC-。放電バイパスなのでバッテリーからは直接バッテリーケーブルが出ている。なおBMSとバッテリー本体は切り離せない設計にしてある。これで1セットだ。

↑ このようにデッキにバッテリーを置き、BMSの固定は3Dプリンターで作った部品で固定する。バッテリーもこれまた3Dプリンターで作ったストッパーで動かないように固定。BMSの上に乗っかっているアルミ板は3D ServisasのFOCBOX Unity用マウント。放熱も兼ねる。

この積載法のメリットは充電時はBMSの熱を、放電時はFOCBOX Unityの熱を、アルミ板がどちらも兼用で放熱を担うということだ。放電バイパスゆえに走行中にBMSが熱を持つことはなく、充電時はもちろんFOCBOX Unityが熱を持つことはない。アルミ板は充電、放電の相互でヒートシンクとして働くのだ。

↑ BMS固定パーツ全体の形はこんな感じ。

↑ BMS、アルミマウントの上にさらにFOCBOX Unityを重ねる。このBMSとFOCBOX Unityを重ねることができるのはダブルスタックバッテリーならではの技法。先ほど述べたとおり、充電放電どちらの放熱も兼ねる。

↑ 白黒赤の配線が出ているが、これはリモコンの受信機。Flipsky VX1の受信機は案外収納場所に困るのでここに専用スペースを作った。

↑ TPUフィラメントで作られているので、このようにグニョっと曲がる。曲げてからここにリモコンの受信機を差し込むのだ。

↑ フロント側にもバッテリーストッパーをつけた。前後それぞれにバッテリーを挟むように付けてある。これで走行中やボード運搬時にバッテリーが動くことはない。

↑ ストッパーもわざわざ3Dプリンターで専用のものを作った。ネジ穴の位置が横均一ではなく、少しズレているのは保持力を上げるための工夫だ。横均一だとネジが緩んだときにグラつく可能性がある・・というより、そもそも横均一だとネジが緩みやすい。

これで今回のバッテリー製作は終わり。あとは残りのわずかな細かい作業をやって、いよいよオーナーの元へ出荷する。