ハイエンドマシンは2020年にさらに上を目指す

↑ この画像の左は通常のランドヤッツEvoデッキであるファルコン40″。そして右のデッキはバイオボードが今年使う新型デッキ。さらに上を目指すために自社で作るらしい。長さは42インチ、幅は1番広いところで最大11インチ。

現在作っているEvoバッテリーがランドヤッツEvoに搭載できるバッテリーの限界だと思っていたし、ここでハイエンドもほぼ頭打ちだと思っていた。

しかしながらその枠を破るデッキが計画されている。11インチ幅ということは275mm幅。エンクロージャーの内壁幅を210mm以上を確保することが可能だろう。

これは21700セルを横に3本並べられることを意味する。セルの長さ(高さ?)70mm × 3本で210mm。

もしくは縦方向に10個並べても良い。直径21mmのセルを10個並べて210mm。

私が作ったGTXのような変則的なバッテリーセル配置をする必要がない。直球でババーンとセルをきれいに配置できる。

さらには14sESCを搭載するという話もある。現状のVESCに使われているDRV8302というモータードライバは60Vまでをサポートする。電圧スパイクを考慮して現状は12直列50.4Vが安全に使える電圧だと言われている。ユーザーの中には13直列を使っている人もいる。最大54.6V。まだどうにか収まる許容範囲内ですよ、という感じだ。現状13sは保証の対象外で、自己責任でやりましょうという感じだ。

どのような形で14sESCをリリースするのか、非常に興味がある。

つまりESCの大きさにもよるが、14s8p、14s10pなんて怪物級のバッテリーもこのデッキなら入るかもしれないのだ。14s10pをサムスン50Eで組めば2520Wh。1充電で100kmの距離を走るのも余裕だろう。

そして14sというのは最大58.8V。これは定格48VのDCACインバーターと相性が良い。48V定格のDCACインバーターは過電圧カット60V、低電圧カット40V。1セル3V下限として14直列42Vが14sバッテリー全体の下限。インバーターの低電圧アラームが鳴るのがそのあたりの電圧なので、外部電源としても使い勝手が良い。40Vカットオフまで使い切ったとしても1セルあたり2.86V。セルの死亡は回避できる電圧だ。不安なら13sでも良いだろう。電圧自体はVESC系のアプリでいつでも確認できる。

インバーターを併用してポータブルバッテリーにもなる超絶電動スケボーがついに実現できるかも??

電動スケボーのバッテリーで電動工具を使ったり、電子レンジでご飯を温めたり、アウトドアで扇風機を使ったり、冬の車中泊で電気毛布を使ったり。台風の停電時も頼もしいアイテムになるだろう。

面白いことになりそうだ。