GTX改のエンクロージャー加工・底下げ・その他作業

前回からの続き。4回目の今回は細かい作業です。

↑ GTXから純正エンクロージャーを外す。GTXのリポバッテリーはBamboo GTやBamboo ONEよりも少し厚いので、デッキの裏側が少し彫ってあるのだ。純正バッテリーパックの厚さはおおよそ24mm。18650のシングルスタックよりも厚い。

↑ デッキ裏の緩衝材を剥がして周りを無水エタノールで拭く。ガスケットの粘着を良くするためだ。

↑ 使うのはこのテープ付きのネオプレンスポンジ。これをエンクロージャーとデッキの間に挟んでガスケットとし、底下げする。

↑ こんな感じでスポンジをエンクロージャーに沿うようにデッキに貼る。これで6〜7mmくらいは底が下がって内部の上下スペースに余裕ができる。

↑ せっかくの機会なのでバッテリーを並べてみた。GTXの純正バッテリー(左)は幅が約14cm、前後長さはBMSまで入れておおよそ38cmだ。厚さは2.4cm。

自作バッテリー(右)は画像の状態ではBMSは無いが幅は約18cm弱、前後長さは42cm強。セルだけ並べれば42cmだが、ケーブルなどで実寸は少し多めになる。厚さはこれもセルのみなら21mm、ケーブルの分だけ4〜5mm増えるだろう。

大きさとしてはそこまで極端に変わらないが、容量は2.5倍。純正バッテリー360Wh、自作バッテリー900wh。

↑ 電源ボタンはこのように付けた。3Dプリンターで作ったスペーサーでボタンが飛び出しているのはエンクロージャー内部のスペースを稼ぐための苦肉の策だ。FSESCの泣き所はこの電源ボタンの奥行きだ。オルタネイトゆえに40mmくらい奥行きがある。本来はエンクロージャーの底につけるのではなく、側面につけるためのボタンなのだ。モーメンタリーボタンであるFOCBOX Unityなら半分以下の奥行きなので取り付け場所はそれほどシビアではない。

↑ これも3Dプリンタで作ったバッテリーストッパー。ボードを壁に立てかけた時に、バッテリーがエンクロージャー内部で下にずり落ちないようにするためのもの。デッキの裏にねじ止めする。

↑ 水色の円で囲んであるのがバッテリーストッパー。なお、緑の矢印はmetrのBluetoothモジュール。赤い矢印はFlipsky VX2リモコンのBluetooth受信機。

今回使用しているVESCであるFlipsky FSESC4.20 PlusはデュアルVESCではあるが、VESCの規定に則った仮想デュアルとも言えるVESC。内部的にはマスター、スレーブの概念がある。上の画像ではマスターのUart7ピンにmetr、スレーブのUart 7ピンにVX2リモコンの受信機を挿してある。

なおVX2リモコンは終売であり、2019.11月現在はVX2 Proリモコンを販売している。ProバージョンはFOCBOX Unityでも使用できる。VX2はどちらもPPMではなくUart7ピンの接続である。ちなみにVX1はPPM。

とりあえず今回はここまで。次回でほぼ完成する予定です。