2019トルクボード・ブラックフライデー

トルクボードもブラックフライデー!

しかしよく見るといくつか注意点がある。

↑ まずベルトドライブキット。これはabec11プーリーが特殊だ。他社のような一体成形やらアルミ削り出しのプーリーではなく、ボルトで固定するタイプ。これは2〜3年前から変わっていない。

↑ 上がおなじみABEC11フライウィール、下がトルクボードのABEC11クローン。下のクローンのほうがスポークがわずかに太い。ゆえにこのベルトドライブキットに付属するプーリーでは本物のABEC11ウィールが使えない可能性が高い。

もともとこのキット自体がハイエンドボード用ということでケーゲルコアの110mmトルクボードウィールとセットで買うのが無難だろう。

そして218mmオプションとともに6374モーターで使うのが良いだろう。本物のABEC11の107mmやクラウドウィールなどを使うなら、プーリーも他社製を使うことになるだろう。

もちろん218mmオプション無しで6355モーターを50mmモータープレートと組み合わせて使うのもアリだ。

次にダイレクトドライブだ。ズバリ75KVをオススメする。90KVはトップスピードは伸びるがトルクがイマイチ。90KVを活かすなら、それは60km/h以上で走る自信がある人だろう。そして組み合わせるなら110mmウィールとセットだ。110mmウィールならモーターと地面のクリアランスは20mm。アスファルトならある程度どうにかなる隙間。

前述のベルトドライブとどちらが良いかは好みによるが、自作として導入しやすいのは間違いなくダイレクトドライブだ。組み立ての要素がなく、配線以外はほぼポン付け。またダイレクトドライブのほうが使用しているトラックが高品質だ。付属のCNCトラックは50〜60km/hで走るにしても素晴らしいフィーリングを提供してくれる。そしてダイレクトドライブはモーターの回転のフィーリングが静かで滑らか、超絶にスムーズだ。

オールマイティに行くならベルトドライブだろう。坂道の上り下り、ブレーキの信頼性はベルトドライブに軍配が上がる。スピードを求めないなら14Tプーリー、スピードを伸ばすなら16Tプーリーだ。esk8計算機によると、15%の抵抗を加味した場合14Tで50.34km/h、16Tなら57.53km/h。

トルクボードのアウトランナーモーター、ダイレクトドライブ、どちらも5.5mmゴールドプラグにJST1.5mmセンサーコネクターだ。FOCBOX Unityと組み合わせるなら、モーターケーブルコネクタの変換、またセンサーコネクターも1.5mmピッチから2.0mmピッチに変換する必要がある。

33インチユニボディカーボンデッキが$299→$12912s2pまで入る。かつてトルクボードはこのデッキを使用した完成品を売っていたのだ。バッテリーを組めるならオススメ・・・と言いたいが、安いには理由がある。電源ボタンやら充電ジャックを出す場所が、画像のとおり上の四角い穴の部分しかないということだ。ここをプラ板などを使い、シリコンコーキングなどで裏から接着したりして、充電ジャックや電源ボタン、電圧計などを付けるパネルなりを自作することになるだろう。

電源ボタンにも制限がかかる。厳密に言えばそれによってVESCに制限がかかる。FlipskyのFSESCは電源ボタンの奥行きが長い。オルタネイト方式だからだ。もし使うならFOCBOX Unityのようなモーメンタリー方式のコンパクトな電源ボタン採用のVESCになるだろう。

モーメンタリー、オルタネイトの違いはこちら。オルタネイトはボタン寸法において奥行きが長くなりがちなのだ。おそらく18650セルを想定したスペースにオルタネイトの電源ボタンは付けられないだろう。

↑ 他に外部に配線を出せるのはモーターのケーブル穴くらいだ。この穴もFOCモーターを想定していないように思われる。FOCモーターやケーブルが太いモーターは使いづらいだろう。このデッキで自作するならこの点を押さえておく必要がある。バッテリーセルもそんなにたくさん入らないので、12s2p、10s2pでモーターも50xxで割り切ってパワーを求めないほうが軽く仕上がるだろう。

他にもいくつかブラックフライデー対象の製品があるが、トルクボードのパーツ類は初心者には少し手を出しづらい。ある程度の知識が求められる。それでも比較的手を出しやすいのはダイレクトドライブだろう。