ラプター2.1の電費

海外ではなにかと辛辣な意見が多いラプター2.1。よく言われるのは「電費が悪い」という話。

公称では満充電で40km走るということになっている。

↑ これだ。しかしこのレンジというのは走り方で大きく変わる。ハイスペックなボードほど大きく変わる。さらに言えば、ラプター2.1はFOCBOX Unityを搭載しているのでバッテリー電流の最大値をユーザーの任意で調整できる。これによっても大きく変わる。

40kmというのはかなり盛った数値であり、相当なエコランをしないと厳しいのではないか?という距離だという認識。

今回、友人達と「片道約15kmの場所を走ろうや」ということになった。往復30km。ラプター2.1本来の動力性能を発揮したらまず完走は無理だろう。

↑ ほかの2台は12s5p、12s10pと、どちらも距離30kmなら余裕というボード。ラプター2.1は10s4pだ。

今回の舞台、ハブモーターにはまったく優しくない粗めのアスファルトが続く道。必然的にペースは落ちる。ラプター2.1に乗る友人はしゃがんで乗ったりして空気抵抗の削減に努める。

↑ さらに大事をとって途中で引き返した。帰れなくなったらシャレにならないからだ。バッテリー電流は6Aマックス。超控えめなエコラン設定。最高速35km/hくらいしか出ない設定。その結果がこれだ。24km近く走って残量42%。

悪くない数値だ!

432Wh(ラプター2.1のバッテリー容量)

÷ 9.7Wh/km =44.53km

レンジの公称値出るやん!

一般的に10Wh/kmというのが、電動スケボーの電費における大雑把な数値。もちろん走り方で大きく変わるが・・・

電流の最大値を抑えてゆっくりと20km/hくらいで走り続ければ、ラプター2.1は理論上は40kmの距離も不可能ではないことが証明されました!当初の目標だった30kmはほぼ確実に行ける!

ちなみに10A以上でブイブイ走ると、最高速50km/hのパワーと引き換えに走れる距離は20kmくらいです。これでも少し控えめの設定。

エコランには6Aくらいがちょうど良い。10A以上で最高速に達する。10A以上にするとどうなるのか?最高速は頭打ちのまま、そこまでの加速力がひたすら増します。当然電費もさらに悪化します。

人にもよるが、ラプター2.1で最高速と加速、電費のバランスをとって楽しく走るなら10〜13Aくらいかなあ?という感じだ。もちろん綺麗な路面という条件つきだ。