12s6pを組む② 絶縁紙

前回はグルースティックでセル同士をくっつけた。今回は絶縁紙を使ってセルを養生する。

↑ こんな感じで絶縁リングをプラス極側に貼り付けていく。絶縁リングの上にニッケルタブを溶接するのだが、この絶縁リングの下はすぐにマイナス端子である。一番ショートしやすい場所なので念のためリングを貼るという感じだ。

厳密にいうと、プラス極周りの被覆の下にも元々黒い絶縁リングがある。上の画像の絶縁リングを貼っていない方のセルのプラス極の周りの黒いのがそれである。余談だがこのVTC6は黒だが、サムスン30Qには白いリングが入っている。

↑ グラステープでグルリと巻く。グルースティックだけでなくグラステープも使って並列の剛性および衝撃耐性を高める。電動スケボーは走行中常に振動を受けるので、こうして並列がバラけないようにする。

↑ さらに絶縁紙でグルリと巻く。ほかのセルやらエンクロージャーの内壁とぶつかる場所には養生しておくに越したことはない。電動スケボーの絶え間ない微振動による摩擦に晒されて続けて、いつの日かセルの被覆を破ることすらある。少しの手間で大きな安心を手に入れる。振動はライダーへのストレスになるが、ボードの内部にもダメージを与える。ゆえに乗り心地が良いというのは、人にもボードにもメリットがあるのだ。

↑ プラス極側の角にも1枚絶縁紙を貼る。画像の上の6pが貼ったもの、下の6pは貼っていないものだ。

↑ 絶縁紙をやたら巻いて被覆の保護にこだわるのは、万が一のショートを防ぐためだ。上の図の10s4pの赤い円で囲んだ箇所。このとなりの並列同士が振動による摩耗などでセルの被覆が破れ、セルの金属部分同士が触れるとショートする。絶縁紙を貼らずに組んでもしばらくは問題ないだろう。しかし走り続けて振動を受け続けることで、いつかセルの被覆が破れた場合はとんでもないことになる。

ここは大事なポイントだが、同じ並列内でセルの被覆が破れてセルの金属部分同士が接触しても問題はない。問題はとなりの並列と被覆が破れた状態で接触した場合だ。

↑ 他所から拝借させていただいた画像だが、被覆を剥がせばその下の銀のボディはすべてマイナス端子である。これが同じ並列内で触れるぶんには問題ない。ゆえにグルースティックで接着している。

これが被覆のない状態(破れた状態)で隣の並列と触れたら一発でショートして終わり。ゆえに並列のセルグループに絶縁紙を巻いて万が一にもショートしないように備えるのだ。

今回は絶縁紙を巻いて終わり。次回からいよいよスポット溶接だ。